顧客のデータ化がもたらすメリット

ビジネスで1番重要なものは、顧客情報である。

顧客リストの重要性について、通販ビジネスなどネットをがメインの会社であれば、その重要性を理解しているのは当たり前のこと。

ネットを使った事業をしているのであれば、これがないとビジネスは成り立たないと言われいてる。

昔の話で有名な話がある、江戸時代の商人は、火事になったとしても、顧客台帳だけは抱えて逃げた、と言われていて。火事になって家も商品もお金も燃えて無くなったとしても、顧客台帳(今で言うリスト)があれば再起できると言われている。

じゃあ、リストをデータ化したら何ができるの?って話

どんなメリットがある? 正直メリットがありすぎて、全部をこれで説明するのはむずかしいから、1番大きなメリットについて解説する

1番大きなメリットは、売上につながる重要な要素が全て、数字で判断できるようになる事だ。

学校も生徒一人一人の情報をデータ化している。

遅刻や欠席、科目ごとの評価などをデータにし成績表を作っている。

その成績表をもとに、何を改善するべきか?どんな問題が潜んでいるか?何がよかったのか?などを判断している。

それと同じで、小さな会社であっても顧客情報をデータとして管理し、データをもとに経営判断するべきだ。

よく利用してくれているお客さんはどういった人が多いのか?

2回3回と利用してくれることの多いお客さんはどういった人たちなのか?

最近来店していないお客さんがどれくらいいるのか?

そもそもお客さんがどれくらいいるのか?

平均単価はどれくらいなのか?

平均来店サイクルはどれくらいなのか?

などのデータがあれば、そのデータをもとに施策を考え実行することができる。

最近来店しなくなったお客さんへ案内を送り、失客防止につなげたり

客層に合わせて、月替わりでイベントを実施したりして、お客さんを分散させて売上の波を小さくし、今月は良かったから、来月はちょっと暇になるみたいなことを抑止することに繋げたりすることも可能になる。

他にもたくさんの効果の高いマーケティング活動ができるようにもなるし、商品やサービスも顧客満足度の高いものを新たに開発したり、改善することもできるようになる。

なにか売上UPにつながる施策を実施しても、その結果をすべて数字で計測し判断できるようになるので、修正、改善ができるようになる。

修正、改善ができるようになれば、自ずとやることの精度が上がってくるので、ヒットする確率も高くなるし、無駄な時間や手間という見えないコストも減らすことができる。

やればやるだけ、確率を上げることができるようになる。

やったことがドンドン積み上がっていき“資産化”できる。

資産化できるとは、前回はこうだったから、今回はこれを試してみよう、次はこれを、次は、、、、、、と何度も繰り返すことで、改善ポイントも見つけやすくなるし、お客さんが何を求めているのか?何をすれば喜んでもらえるのか?が、どんどんわかってくるようになり、一定の効果が出るようになること。

これをやったらこれくらいのリターンがある、と予測できるようになると言うこと。

‘’一度やったら、次はまたゼロから‘’ 毎回0から手探りで始めるようなリスクのある挑戦はしなくても良くなるのだ。

安心とか安定というのは、将来がどの程度予測できるか?ってことから生まれる。

例えば、来年の売上が今年の20%UPだと、かなりの確率で予測できるなら不安になんかならない。

逆に、かなりの確率で20%DOWNだと予測できる時でも、多少の不安はあるかもしれないが、仕方ないと割り切って何か対策を講じることができる。

全く先が見えない状態というのは、今この瞬間がどれだけ良くても、不安は消えないもの。

今月よくても、来月はどうなることか?予測できないから何の対策も立てられないし、立てたとしても運任せ、ギャンブルのようなものになってしまう。

だからいつまで経っても安定しない、安定しないから不安も消えない。

そんな負のスパイラルに陥ってしまう。

資産化できれば、売上をある程度コントロールすることもできるようになる。

今月もうちょっと売上が欲しいから、これをやろう!とか、

今月はちょっと家族との時間をとりたいから控えようとか、

今までだったら ‘’しょうがない‘’ とか ‘’こういうもんだ‘’ と諦めてきたことも、

自分で選択して決めることができるようになる。

じゃあデメリットはないのか?

個人的には、メリットがありすぎて、ないと言いたいとこだが、

唯一あるとすれば地味で手間がかかり、ある程度時間がかかることだ。

飲食店であれば、顧客をデータ化するのは簡単ではない。今は便利なツールがたくさん出てきているので、比較的やりやすくはなっている方だが、住所など確実に連絡のとれる情報をとるのは難しい。そして、集まるまでに時間もかかる。

(これら全てを簡単に解消してくれる飲食店にとって最高の事業がデリバリーだ)

データもただ集めただけじゃ、一円も生み出さないただの文字情報でしかない。

データを集め、分析し、そして実践データをまた追加して上書きしていったり、変更したり、定期的にメンテナンスはしないといけない。そういった地味で面倒な手間をかけなければ、資産にするのは難しいだろう。逆にこれができれば、情報を資産化し、売上をコントロールするまでにできるようになるということだ!

注意点としては、データは多くなればなるほど、混乱する。

なので、最初はできるだけ多くのデータを集めてもいいが、最終的にはどのデータが重要なのかを見極めて、いらないデータは削除していったり、集めるのをやめた方がいい。

いずれにしても、絶対に取り組むべき重要事項であることは間違いない。

どんなに大きな競合が近くに来たとしても、ビクともしない強靭な経営基盤を作ろう!

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